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2007年3月11日 (日)

vol.7 刑務所も病院も一緒である

 夫は焦り腐り自棄(やけ)になり、どんどん再起不能となっていく。そして遂には妻に見放され、離婚となる。不景気で倒産が相次ぐと、このケースも正比例する。こんな夫婦に病は忍び寄る。

 黙ってニコニコと普段通りに従いてくる妻、「あなたはこんな事で挫(くじ)ける人じゃないわ、頑張って」と励ます妻、夫の仕事の途(めど)がつく迄、働きに出て支える妻、「こうしたら、ああしたら」と、夫に提案し、一緒に乗り越えようとする妻――それ迄の夫婦のあり方の結果である。
 夫は妻に勇気づけられ、再建復帰に向かって懸命に頑張る。妻の愛に支えられ、感謝し、百倍の力を得て、前にも増して目覚ましい成果を上げる。完全復帰を遂げる。夫婦の絆は益々強くなる。
 人生は順風満帆ではない。その如何なる時も夫婦は一心同体、パートナーである。そんな夫婦に病は近寄らない。

 罪を犯してはならない。人を傷つければ罰が待っている。刑務所が待っている。刑務所に入ったからといって、刑期が終えたからといって、罪が消える訳ではない。償いが出来た訳ではない。唯、罰を受けた丈である。刑務中に反省し、出所後はその償いをしなければならない。償いの準備をするのが刑期という時間である。
 深い反省と償いの準備をせずに出所して社会復帰をしたら、叉、悪い事をして刑務所に入る事になる。再犯、再犯と救いようのない人間になっていく。

 病気になってはならない。病気になったら、その重さによっては仕事が出来なくなる。
 病院が待っている。刑務所も病院も一緒である。刑期が終わるまで出して貰えない。自由は束縛される。勝手な行動は出来ない。食事も不味(まず)い。朝は起こされ、夜は時間が来れば電気が消える。完全に管理統制されているのである。居心地の良い筈がない。中には稀に、居心地が良いらしく、何度も行く人がいる。天涯孤独の人である。社会から弾き飛ばされた人である。そんな人達の中に、刑務所や病院の方が天国だと、無理に罪を犯したり、怪我をして何度も戻って行く人がいるのである。言いようの無い淋しさに駆られる―― つづく。

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