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2007年3月14日 (水)

vol.10 自分を追い駆けると自分に追い駆けられる

 純粋に人を想う気持ちになれれば、こんな素的な事はない。が、そうはいかない。そこに大きな障害が立ちはだかっているからである。大きな障害、それは他でもない「我」である。この「我」が人をなかなか成長させない。自我欲、自己愛、自己優先、自己中心、自己邁進、等々の精神が、生き方が強くなればなる程、その人を小さく醜くしていく。そして、そうさせたものは、その張本人は誰でもない、その人自身なのである。
 病の大半は、その醜さから来る。その醜さが病の菌を生み育てる。
 ストーカーも病人である、自我地獄に陥った重病人である。怖ろしい病である。 
 気に入った人を自分の物にする、自分の思い通りに服従させる――偏った征服欲が実行へと突進む。そこに悲劇が待っている。加害者であると同時に自己破滅の結果が待っているのだ。独占欲、征服欲がエスカレートしてくると、もう自分でも抑えきれない。
 自分ではコントロール出来ない。制御装置が壊れてしまったのだ。
 こうなると、人の力を借りなければならない。一つずつ、この地獄から脱け出す方法を教えてくれる人が必要である。
 大体、ストーカーになる人は、元々友達が少ない。いない。
 孤独な人がこの病に罹り易いのである。
 友がいれば必ず相談する。友がアドバイスしてくれる。叱ってくれる。一人よがりの思い込みから、人を想う愛へと導いてくれる。
 人は誰しも友が必要である。お互いに助け合う事の出来る友、それが親友である。
 親友のいる人にストーカーはいない。ストーカーになる人はいない。
 人は一人では生きて行けない。一人では何も成長しない。
 一人で部屋に籠もって、何万冊の本を読んでも幸福にはなれない。知識だけでは何の役にも立たない。却って害になる。
 知識ばかりを披露(ひけらか)し、自慢ばかりする嫌われ者が結構いる。これも病気だ。
 人を蔑み馬鹿にしている自分が、それ故に人に蔑まれている事を知らない。本当の馬鹿である。病気である。
 孤独は孤独であるというだけで病気である。人の成長は人と人とのコミュニケーションの中から生まれる、という原則を知らない人が多い。知らないどころか真っ向から反論してくる馬鹿が多い。これも病気だ。こういう病人に付ける薬は当分ない。時間が費かる。自分を高めたいと高い所に登り、自分を打ちたいと滝に打たれ、自分に打ち克ちたいと自分と戦う。そんな事をすりゃ打たれ強くなって、余計自我が育ってしまうという勘違い……病気だ。その無駄に気付くには時間が費かる。
自分を追い駆けると自分に追い駆けられる―― つづく。

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