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2007年7月 4日 (水)

vol.25 自我の湾から漕ぎ出そう

 人は皆、自我という湾から漕ぎ出して、愛という大海に船出しなければならない。我欲という自縛に捕われ、一生湾から出られない人が多い。多過ぎる。最も悲しい事は、その事に何の疑いも持っていないという事だ。自分の為に生きて何処が悪い、自分を大切にして何処が可笑しい、自己確立を目指すのは素晴らしい事ではないか。信じられるのは自分だけだ。贅沢がしたい、そして人を見下したい。どんな方法でも良い、金を持った者が勝ちだ。人の幸福より、自分の幸福の方が先だ……。
 食欲、性欲、物欲…それがエスカレートしていくと様々な不幸を巻き起す。優越感、劣等感から始まり、嫉妬憎悪が増幅され、名誉欲征服欲が深まり、騙し合い略奪し合い、殺し合い…やがて、大きな戦争へと埋没していく。限りない破滅へと向かっていくのである。全て、欲という湾から脱け出せない結果である。
 湾内で我と我が戦っていてはいけない。湾岸で睨み合っていてはいけない。
 我々は地球一家の家族である。家族同士で争ってはいけない。
 今、正に腐りつつある自我という凶器が、一個一個の家庭内で、夫が妻に、妻が夫に、親が子に、子が親に、そして隣人へと猛威を奮い、日常茶飯事で殺戮が頻発しているのである。
 愈々、人類滅亡、自滅の危機がやって来たのか。否否、そんな訳はない。確かに人類存亡の危機をも感じさせる出来事が多い。然しそれは一握りの人間の仕業に過ぎない。一握りの悪業に過ぎない。
 確かに一握りの悪業の影響は大きい。簡単に人を殺し、沢山な人を不幸に陥れる。
 それに比べ善業は、目立たない。一人の善業の影響は小さい。沢山の人を幸福に導くには非力であり、その上地味で気が遠くなる程の時間が費かる。が、その忘我と自己犠牲の精神に溢れた人達が、自我の湾から脱け出して世界のあちこちで活躍している。その数は日に日に、見る見る増え続けているのだ。人種、年令の違いを越えて、天使達は何処にでも出没し、ボランティア活動に生命を捧げている。一人一人の力は小さいが、この大きな運動は、やがて地球を綺麗にし、滅亡から救ってくれるだろう…。
 自我地獄に陥っている諸君、病気に罹っている暇はない。
 自分の事で精一杯なんて言ってるから病に罹るのだ。
 今こそ、自らの力で自我湾から脱け出して、愛の大海に漕ぎ出そう。
 其処には本当の人生がある。
 其処にはホンモノの世界がある。
                      つづく。

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