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2008年2月12日 (火)

vol.60 貧の上に立つ富

 此の世は対比で成り立っている。相反するもので成り立っている、と言える。
 明と暗。朝と夜。そして、この相反するものは交互にやって来る。朝、朝、朝と続く事はない。夜、夜、夜と続く事もない。
 幸福の影に不幸がある。不幸の裏に幸福がある。喜びの影に悲しみがあり、涙の表に笑いがある――勝者がいて敗者がいるのである。
 勝者ばかりでは敗者は成り立たない。敗者がいなければ勝者は存在しない。誰もが勝者になりたがる。勝って幸福になりたがる。勝つと幸福になれると信じている。
 此処で、勝つという事は決して幸福ではないという事を学ばなければならない。決して、手放しで喜べるものではない、という事を悟らねばならない。
 損をする者がいるから得をする者がいるのである。人の上に立っている幸福である。不幸の犠牲の上に成り立っているのが幸福である。決して、有頂天になり幸福感に浸るものではない。決して不幸な者を、決して敗者を馬鹿にしたり、蔑んではならない。必ずや己にも不幸がやって来る。必ずや敗ける時がやって来る。勝った時、幸福になった時、敗けた人の事を想い幸福に感謝しよう。
 何時も敗者の立場を想い、敗者の立場に立って、慈しみの心を以て生きれば、我が身が敗者の立場であっても敗者に非ず、勝者であっても勝者に非ず、素晴らしい人生を送る事が出来る。
 人生はコントラストで出来ている。小があり大がある。弱があり強がある。表があり裏がある。貧乏がいて金持がいる。
 貧の支えの上に富がある。金持は貧乏人に感謝しなければならない。そして、その感謝は形に現さなければならない。出来得る限り、自分の富を分け与えねばならない。それが出来れば、永遠に貴方の富は約束されるだろう。
 裏方という根っこが在って、表方というスターが存在する。 
 根っこが在るから枝葉が生え、花が咲く。それを忘れたら根っから駄目である。ダメだネ。
 くれぐれも御他愛の今日この頃で……つづく。
 
※2月15日より「東隆明のテレホン相談室」を開設します(予約制) お問合わせは 03-3364-1470まで

 

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