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2008年9月16日 (火)

vol.81 仕事は目的ではない、手段である

 大きくなったら何に成りたいですか?と、子供達に聞く大人が多い。そうすると医者に成りたいとか、先生に成りたいとか、総理大臣とかの偉い職業を口々に言う子もいれば、大工に成りたいとか、漁師に成りたいとか、料理人とかの職人肌の職業を口々に言う子もいれば、小説家に成りたいとか、俳優に成りたいとか、画家とかの芸術肌の職業を口々に言う子もいる。
 何に成りたいかと聞くと答は職業になる。拙い質問である。職業が人格を作る訳ではない。医者でも先生でも政治家でも悪い奴は一杯いる。職業イコール人格ではない。大工でも漁師でも料理人でも、怠け者は一杯いる。皆、名人という訳ではない。
 小説家でも俳優でも画家でも、その才能と人格が必ずしも一致しない芸術家は一杯いるのだ。何になるかが目的ではない。何になるかは手段である。
 大きくなったら、どんな人に成りたいですか?と聞いて上げよう。そうすると皆を楽しくして上げられる人にとか、困ってる人を助けられる人にとか、皆に憧れられる人にとか、答が変わって来る。これが目的である。この目的を確(しっか)り持てた子供達は、その目的を達成するにはどうすれば良いかを、真剣に考える事が出来る。思想と意志が確立して行くのである。
 目的を達成するにはどうすれば良いか、どういう職業に就けば良いか、自分にはどういう才能が有るか、その才能と目的が結びつくか、結びついた才能と目的を実行する事が出来るか、実行は出来てもそれを持続する事が出来るか、有頂天になっても道を外す事なく反省し軌道修正出来るか……
 目的と才能が一致しても順風満帆ではない。思わぬ所に落し穴がある、外にも内にも……。
 生き方が素晴らしければ素晴らしい程、障害も多い。その障害を一つ一つ取り除き、その難関を一つ一つ乗り越えて、ホンモノの人間へと成長して行く。
 人はどんな幼少期を過ごそうが、一生懸命生き、遅かろうが早かろうが一生を共にするパートナーに巡り会い、子を授かり、素晴らしい家族を構築し、幸福な生涯を過ごさなければならない。それが本当の目的である。大事な大事な一番の目的である。仕事が目的ではない、仕事は手段である。仕事が第一目的の人は、その仕事を辞めると路頭に迷い、何をして良いか分からなくなる。その仕事が目的が故に目的が無くなる。やがて家族が離散し家庭が崩壊する。
 仕事は家族や友や地域や地球の為にある、皆を幸福にする為に……つづく。

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