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2008年9月17日 (水)

vol.82 共稼ぎで失うものは

 年々、専業主婦が減っている。昔は婦人が働きに出ると色々障害があった。「夫に甲斐性がないから、みっともなくても働きに出ざるを得ないんだ。可哀そう」とか「何て夫だ、嫁を働かせるなんて」と蔑まれ、職場は職場で男社会だから碌な仕事も与えられない。お茶汲みとか掃除とか、お使いで買物に行かされたりとか、子供でも出来る仕事しか与えられない待遇であった。
 所が、今や女性の上司、女性の社長は何処にでもいる。全然珍らしくない。才能次第で男女の差は殆どない社会となった。誠に結構な事である。古き悪しき慣習や制度は撲滅されたのである。亭主関白なんて言葉は死語に近い。女性は強くなった。喜ばしい事である。
 夫婦共稼ぎは家庭生活を潤し経済社会の発展にも貢献して来た。
 然し、失ったものも大きい事に気付かなければならない。
 家族のコミュニケーションである。女性はスーパーマンじゃない。
 婦人が働く事に依って家庭経済は楽になるが、妻や母の仕事を大なり小なり犠牲にしなければならない。専業主婦の時の様に隅々まで行き届いた掃除、時間を費けた手の込んだ料理、家族の為の衣服選び等満足には出来ない。勿論、夫は妻に働いて貰っているのだから、多少不満は持っても文句は言わない。言えない。子供も母の大変さが分かるから無理を言わない。我慢する。
 そしてその我慢が、やがて大きな問題へと繋がって行く。
 家族の触れ合い、コミュニケーションが少なくなると、どうなるか。
 皆の考えがバラバラになり、何を考えているのか自分の事以外は分からなくなる。秘密事が多くなる。 
 一寸した事で腹が立ち、喧嘩となる、そして――
 家族の皆がお互いを尊敬出来なくなり、遂には愛せなくなる。
 夫が妻が浮気をし、子供は勉強しなくなり不良化する。自棄になると、社会の迷惑となる犯罪行為にまで及んで了う。家庭崩壊が待っている。
 妻が働く事に依って夫や子供達が感謝し、より深い絆となり、幸福な家庭を築いている人達も決して少なくはない。
 だが、金を仕事を大事にするが故に、一番大事なものを忘れて了った人達も決して少なくないのである。どうすれば良いのか…… つづく。

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