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2008年11月 4日 (火)

□暖心・そして清心

vol.86 戦・争・愚・言・無・恥・値

【戦】 我が子を負うて死体の山を踏ん付け乍ら逃げ回った若き母親……。爆音機が急降下し砲射音が聞こえ、横の婦人が倒れる。通り過ぎる殺人機の中にパイロットの笑顔を見た。ゲームを娯しむかの様な。踏ん付けられた死体と踏ん付けた者の違いは何なのか……。母と子は戦後を長く生きている。母と子の災害は終っていない。
【争】 収入が減ると、苦しい。家が失くなると悲しい。友がいなくなると淋しい。恋人が去ると哀しい。無理に取り戻そうとすると喧嘩になる。初めから無ければ何て事はない。初めから無いのです。そうそう、生まれた時も死ぬ時も身一つです。皆、一緒です。
【愚】 三日前の夕食の献立を即座に思い出せるでしょうか。三日後の出来事を予測出来るでしょうか。明日生きていると言い切れるでしょうか。皆、大した事ありません。
 今を楽しく、一生懸命生きて疲れたら、ゆっくり――安心して、ぐっすり眠りましょう。
 扨、明日は今日ですが。
【言】 マラソンで四十二、一九五キロを完走する人に、「凄いですね」と言います。十人の子供を産み、懸命に育てる母親に、「大変ですね」と言います。
 御本人達が一様に仰言います。「好きで生甲斐を持ってやってます。大変だったら続きませんよ」然り、「大変ですね」は、自分で毛頭やる気の無い人が使う言葉なんよ。
【無】 人の災害や障害を我が事と思えるでしょうか。人の子を我が子と思えるでしょうか。
 一寸提案。人の事を好きになればどうでしょうか。ホンの一寸自分より。
 人の事に夢中になったら如何でしょう。漸々自分が小さくなって、その中、無くなるかも。かなり素的ですがね。
【恥】 背の高い人ばかりでは高いとは言えません。お金持ばかりでは金持とは言えません。御馳走ばかりでは御馳走とは言えません。もっと高い人にはどう自慢するのでしょう。恥かしや。
【値】 「私はね、こうこう、こういう人なの」と、言う人がいる。「私の信念は○○○だ」と、言う人がいる。「私は○年○月迄にこうする、ああする、ああ成る!」私、私、私と人の迷惑顧みず自己主張。それがどうしたオッサン!それがどうしたオバサン!出来てない、出来ない事をさも出来そうに言うんじゃない!
 私、私という言葉を殊更に使うのは止めましょう。
 人の値打は自分で決めるものではありませんがね。
 戦・争・愚・言・無・恥・値。お平に。以上七訓でした。
                      つづく。

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