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2009年1月 6日 (火)

vol.91 今在る故に……

 人は人を愛する為に生まれて来た。人を憎み騙す為に生まれて来たのではない。
 人は人を愛する事に依って喜びを知り、感動を覚える。人を憎み騙す事に依って悲しみを知り、絶望を覚える。善き事の後に幸福があり、悪き事の後に不幸がある。
 物事には始めがあり、終りがある。出会いにも始めがあり、必ず終りが来る。
“始め”そのものが“終り”であるかも知れない。たった一度の出会い……又会いたい、又会えるだろうと思っていて、遂に会えず終いになる事もある。だから一期一会、その時を、その人を大切にしなければならない。一度丈、もう二度と会う機会が無いと思えば、その時をその人を大事に出来る。素晴らしい時を過ごす事が出来る。それが、又会えた時の喜びはどうだろう。飛び上がらん許りに嬉しくなる。お互いの無事を喜び合える。又、楽しい時を過ごす事が出来る。そして会う度、会う度前より増して愛が深まる。そういう友でなければならない。そういう友にならなければならない。
 人は、今在る事に喜びを覚えなければならない。今在る事に感謝しなければならない。
 詰まらなそうな人に出会ったら、今在る事の楽しさを教えて上げよう。
 悲しそうな人に出会ったら、今在る事の喜びを教えて上げよう。
 怒ってそうな人に出会ったら、今在る事の有難さを教えて上げよう。
 人は人と出会い、愛し合う事に依って磨かれ、成長して行く。
 暖かき心、清き心を以て接すれば、どんな人とでも仲良くなる事が出来る。貴方を騙そうとした人も、何時のまにか心を改める様になる。暖心、清心を持った人は騙せない。暖心清心の人に会うと、自分が恥ずかしくなり、改心へと向かうのである。騙される人は、自分の中に汚いものがあるからである。自我欲が強いからである。
 騙す輩は、その自我欲に付け込んで来る。騙された事を怒ってはならない。騙された自分が悪いのである。
 善き事は全て人のお陰、悪き事は全て自分の所為、と思えば腹の立つ事は無くなる。今在る事に感謝出来たら、今何をすべきかが分かって来るだろう。自分の為に費す時間が勿体なくなるだろう。何か、人に会って、何かをその人にしたくなるだろう。又、その人と共に何か、世の為に働きたくなるだろう。
 今在る事に喜びを感じ、感謝の心が湧いて来たら、放って置いても貴方は動いている。今在る故に……。    ―つづく―

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