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2009年7月30日 (木)

隆明の小言・戯言・独言(こごと・ざれごと・ひとりごと)

6. 一人で酒場に飛び込むと……

 酒が飲めるのと飲めないのとでは、天と地程の違いがある。酒を飲むのと飲まないのとでは、月とスッポン程の差がある。酒やタバコは百害あって一利なしと思い込んでる人が多いが、大いなる認識不足である。とんでもない勘違いである。
 酒が体質に合わなくて一口飲んだ丈でも顔が真赤になり、ぶっ倒れて了う人が結構いる。あんな旨いものが飲めないなんて、実に気の毒である。飲めないし飲みたいとも思わない人は飲めなくて良かったと思っているだろう。あんな気狂い水は身体を悪くするし、金の無駄遣いである、と思ってる人が多い。実に気の毒である。
 酒は人と人との交流、コミュニケーションを潤滑にする。人と人との友情を深める、最高のサポーターである。そして、もう一つのサポートは酒を提供する酒場であり、サロンである。その環境が、その雰囲気が、その接待(もてなし)が素晴らしければ素晴らしい程、盛り上がる。楽しくなる。お互いの理解が深まり、友情が篤くなる。
 但し、それは良い酒を飲んだ場合の事である。良い酒になる人と悪い酒になる人、そして良くも悪くもならない人と、三通りの飲み方がある。勿論、一番良いのは良い酒である。良くも悪くもならない人は、付き合い程度に嗜(たしな)み、適当な時間で中座するタイプである。そういう人は、居ても居なくても大して利にも害にもならない。
 グループで酒を飲むの丈が楽しいという訳ではない。ワイワイ騒いで、歌って踊り捲ってストレスを吹っ飛ばす丈が酒の会ではない。
 私は一人でふらりとバーやスナック、小料理屋に飛び込むのが大好きである。飛び込むと言っても、闇雲(やみくも)に何処でも良いと飛ぶ込む訳ではない。飲屋街の通りを一通り歩き、印象に残った店の前に戻り、改めて外観を眺め、店内を想像し、「よし!」と決めたら、その扉を開ける。
 扨、どんな世界が私を待っているのか、ワクワクし乍ら入っていく。
 大体、居酒屋は別にして、スナックやバー、小料理屋は一見(初めて)の客は少ない。大抵は常連客で客同士が顔馴染だから、何時も楽しく和やかに飲める。
 其処に、突然私の様な人間が入って行くとどうなるか。店に依って百店百様、反応は色々あるが、大体の共通点は一瞬時計が止まった様になる。賑やかに盛り上っていた雰囲気が一気にダウンして、会話が止まる。ものの一分もすれば段々元の雰囲気に戻っていくのだが、実に気拙い様な、他々(よそよそ)しい様な、奇妙な一瞬である。扨、其処からである。  つづく。

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