« 隆明の小言・戯言・独言(こごと・ざれごと・ひとりごと) | トップページ | 隆明の小言・戯言・独言(こごと・ざれごと・ひとりごと) »

2009年10月19日 (月)

隆明の小言・戯言・独言(こごと・ざれごと・ひとりごと)

12. 更生の断酒が良い酒への修業
 酒は、その飲み方に依って百薬の長ともなれば、百害の長ともなる。前者は、その人を育て成長させる。後者は、その人を潰し滅亡させる。
 酒に罪はない。酒を憂さの捨て所にしてはならない。捨て所にはならない。却って憂さが募る。酒を自棄酒(やけざけ)にしてはならない。却って自棄が増幅する。
 現実逃避で酒に逃げ込んではならない。酔いが醒めた時、自己嫌悪に襲われる。マイナーな酒は何一つとして、その人を良い方に向かわせる事はない。マイナーな酒は飲めば飲む程、その人を破滅へ破滅へと向かわせる。
 マイナーな酒は麻薬に等しい。魔薬である。飲めば飲む程、使用すればする程、依存心が高まり、募り、身も心も滅ぼして行く。
 ボロボロになった身と心、制御の利かなくなった、コントロールの出来なくなった人は、遂に助けを求める様になる。其処まで行かないと助けを求めない、馬鹿である。其処まで行かないと懲りないのである。
 白い割烹着を着た、聴診器をぶら下げた小父さんに「あんた、死ぬよ、死にたいの?」と言われると、人は酒を止めようと真剣に思う。麻薬を切ろうと決心する。白い割烹着の偉大な力である。驚異の脅迫である。その救いの言葉は、患者に反省と感謝の念を促し、更生への勇気とパワーを授ける。
 然し、生き度い更生し度いと思わない人、死に度いと思っている人には、割烹着の一言は威力を発揮しない。助けを求めていないのだから、割烹着の前に座する事もない。救いようもない。救う必要もない。天は自ら助くる者を助く、である。
 命が惜しい、命が欲しい、今死ぬ訳にはいかない、生き延びて迷惑かけた人に詫び、罪償いをし、恩返しをしなければ死ねない、死なない。と、決心する人は治る。ボロボロになる前に気付き、反省し、感謝を取り戻した人は治りも更生も早い。災い転じて福と為す。
 更生を成功させ、元の身心に戻った人は、時間を取り戻す為に更なる精進をする。そして、正常だった頃より遥かに強靭な精神力と向上心を身に付ける事が出来る。麻薬は二度と使用してはならない。酒は飲んでも良い。だが、酒の再開は、良い酒に転換しなければならない。酒で損をしたのだから、酒で徳をしなければならない。案ずるな。更生の時の断酒が、良い酒になる準備と、二度と悪い酒にならない修業となっているのだ。案ずるな。 つづく。
 

|

« 隆明の小言・戯言・独言(こごと・ざれごと・ひとりごと) | トップページ | 隆明の小言・戯言・独言(こごと・ざれごと・ひとりごと) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 隆明の小言・戯言・独言(こごと・ざれごと・ひとりごと) | トップページ | 隆明の小言・戯言・独言(こごと・ざれごと・ひとりごと) »