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2009年12月25日 (金)

それは子守娘達の魂の叫び……

26. 自らを嘆いた唄であった

    ♪ おどんば おごれば
      かるとる子が 泣くで
      泣けばおどんも 泣こごたる ♪
 
 旦那家への反抗の心が滲み出てる唄である。年季奉公に出された娘達は人間扱いを受けなかったのであろう。
 あんまり叱るのは止めて呉れ、と云う抗議と共に、旦那家に対する開き直りの気持ちも窺える。
 自分の子供が可愛ければ、私を叱るのを止めなさい。私を叱れば、おんぶしているあんたの子が吃驚(びっくり)して泣きますよ。子供が泣けば、私も辛くなって泣いて了います。と、訴えたかったのであろう。

    ♪ 子どん 可愛けりゃ
      守りに 餅くわせ
      守りがこくれば 子もこくる ♪

 待遇改善の要求歌である。私はひもじい思いをしています。私が空腹の余り転んだら、背中のあなたの大事な子供も怪我をして了いますよ。だから、後生だから、もう一寸私を大事にして下さい。と、切望しているのである。些(ささ)やかな……些やかな願いである。
 
    ♪ こん子 かわゆし
      この親 にくし
      出るに出られぬ 身のつらさ ♪

 守りをしている此の赤ん坊は可愛いが、私を扱(こ)き使う此の子の親は憎たらしい。いっそ飛び出してやろうかと思うが、迎えて呉れる所は何処にも無い。
 野垂れ死にする丈である。自らを嘆いた唄である。    つづく。

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