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2009年12月26日 (土)

それは子守娘達の魂の叫び……

27. 七十余の子守哀歌……

    ♪ おどんが うっ死んちゅて
      だが泣いち くりゅきゃ
      裏ん松ちゃみゃ 蝉がなく ♪

 子守が死のうが誰も気にも留めて呉れない。と云う、当時の状況が良く分かる唄である。子守が死んだら、草履の花緒をすげ替える様に、又、名子の娘を奉公に呼べば良い丈である。
 死骸は裏山の旁に埋められ、その上に川原の石を一つ乗っける丈の、墓とは云えない葬られ方をしたのであろう。松の木の蝉丈が泣いて呉れる……儚い墓地である。

 此の五木の子守唄は七十程あるが、私の気に入ったのを幾つか此処に紹介しておこう。
   
   ♪ ねんねした子の 可愛さむぞさ
     おきて泣く子の つらにくさ ♪
   
   ♪ ねんね一ぺんいうて 眠らぬ餓鬼は
     頭たたいて 尻ねずむ ♪
 
   ♪ おどまかんじんかんじん あんしとたちゃよかし
     よかしゃよか帯 よかきもん ♪

   ♪ おどんがお父っァんな あんやみゃおらす
     おらすともえば いこごたる ♪

   ♪ 山の谷間で なく鹿さえも
     親が恋しと いうてござる ♪
   
   ♪ おどまいやいや 泣く子の守りにゃ
     泣けばおどんも 泣こごたる ♪

   ♪ 守りといわれて 腹が立つよでは
     守りは守りでも ゲスの守り ♪

   ♪ 森の雀も 別れを告げて
     里へ出ていく わしゃひとり ♪   

                 つづく

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