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2010年1月12日 (火)

肝っ玉姐さんの湯の町騒動記 1

1. 草津のお湯は日本一である

   ♪ 草津よいとこ 一度はおいで ドッコイショ
      お湯の中にも コリャ
      花が咲くよ チョイナチョイナ ♪

 という唄で名高い草津温泉。私が此の草津にお邪魔する様になって四十二年になる。
 昭和四十三年(1968)四月。私が二十三、妻(かみ)さんが十九才の時である。東京は上野からJR線で「長野原」まで二時間三十分、バスで三十分、合わせて三時間で此の温泉町に着く。
 草津のお湯は、硫黄分が主で皮膚病や痔、神経痛等に覿面(てきめん)に効く。若い私達には無縁の病であったが、お湯の入り心地は満点であった。私はその時が生まれて初めての温泉だったので感動も一入(ひとしお)であった。
 妻さんの実家が近くの中之条町という所に在って、結婚の許しを乞う為に両親に会った。渋々と云うか、仕方なくと云うか、兎も角承諾を得た。
 私が気に入られた所と云えば、酒が強いという事と陽気な性格位のものだった様である。
 用も済んで、お暇(いとま)をする段になって、
「折角来たんだから草津に泊ってけや」と、父親に勧められ、俄(にわか)婚前旅行となった。妻さんの母方の親戚が経営するホテルを紹介された。ホテルと云っても堅苦しくなく、昔ながらの旅館、といった心易さを感じさせる宿屋である。
 爾来(じらい)、現在に至る迄、毎年、多い年で六回、一回行けば四・五泊はして来る。どうやら止(や)み惹(つ)きになった様である。

 草津のお湯は少し熱いが、入った後はポカポカと、何時迄も湯持ちが良い。身も心も洗濯された様に、サッパリする。入浴した後はグッスリ眠れて、目覚めがスッキリする。お湯に入ってる時は何とも云えない解放感で、何時の間にか、演歌を口吟(ずさ)んでいる。温泉好きになった私は、今では時間を捻(つく)っちゃ全国の温泉を駆け巡るが、何といっても草津のお湯である。草津のお湯は日本一である。
             つづく
 

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