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2010年4月20日 (火)

隆明の時事考現 1

1. 古今東西、地球の人間という物は戦いが好きで、戦う為に生きている、という愚かな生き物である。勝った敗けたに燃え、生き甲斐を持つ愚者が何時の世にも少なくない。
 その愚者が、平和を望む優しい人民を巻き込み、戦争へと突入する。
 地球の何処かで必ず起きている戦争。平和なのに退屈なのか、その戦争にチョッカイを出したり、参加したりする国もある。
 放って置けば良いのだ。放って置けば疲れて、やがて鎮静する。介入すれば余計火が付いて、喧嘩はどんどん大きくなる。大きくなれば無関心だった国までが、放って置けなくなり遂には、世界的な大戦争となって了う。
 戦い度い奴は戦い度い同志、何処かの島で思う存分戦えば良いのだ。何の罪もない、武器も持たない老人や婦女子までターゲットにして殺して了う、戦争とは一体何なのだ。何の為に戦争をするのだ?

 嘗(かつ)て戦争と云えば国の為、国や家族を護る為に外敵と戦うという、大義名分が有った。それが少数の、征服欲や名誉欲という闘争の悪魔に操られている事に気付かず、愛国心と正義という名に踊らされた人民の不幸である。
 人心は単純で弱い。国の為、家族の為というキーワードを唱えられると、戦い度くもないのに戦地に赴いて了う。悪魔に騙されてはならぬ。
 罪悪感を持たず人を殺せる、寧ろ名誉であるというマインドコントロール…。
 戦争は怖ろしい、最悪の不幸である。と思っていたが、もっと怖ろしいものが有った。

 日本が戦争に敗けて六十余年、敗戦の中から懸命に這い上り、成長を遂げて来た日本。不況の波に呑まれても耐え忍び、それを乗り越えて来た日本、世界の経済大国となった日本……。
 だが、其処には大きな落し穴があった。大きな不幸があった。戦争の悪魔より遥かに巨大な、怖ろしい悪魔に蝕まれていたのである。
 これは、日本国全てを食い潰して了う、恐ろしい怖ろしい悪魔である。
 それは、既に我々の身の周りを食い散らし、やがて――我々を襲う。 
                            つづく。

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