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2010年12月 8日 (水)

隆明の時事考現 12

12. 自慢が出来る程の人で無し
 
 嘗(かっ)て小山内薫氏が斯(こ)う言った。
「人間の宝石が俳優をやるのだ。人間の屑(くず)が俳優をやるのではない」真の感動を与える事が出来るのは、真の宝石である。心と魂を磨き、ピカピカと光り輝く宝石にならなければ、人々に本当の感動を提供する事は出来ない。
 屑が表現をしても、それは表面だけチカチカ光るイルミネーションに過ぎない。中身はスカスカの空洞である。
 良いオッサンがイルミネーションの光りを撒き散らし、煌めく真の星(スター)と勘違いし、「何をしても許される、俺はスターなんだ」と、麻薬に溺れたり、暴力団も顔負けの恐喝や暴力を振るい、警察沙汰になり、逮捕されるまで事の重大さに気付かない、という愚(おろ)かさにはホトホト呆れるばかりである。
 飽きずに、懲(こ)りずに何度も問題を起こしたり逮捕されても、時が経つとノウノウとCMやドラマに復帰して来る。甘い甘い甘~~いマスコミ。
 還暦前後のオッサンが
「また恋して見ようかな」なんて水割りの氷を転がし乍ら宣(のたま)うCMを見ると
「また麻薬をやろうかな」と聞こえて来る。反省の無さが滲み出ているのである。そんな役者を起用するスポンサーもスポンサーだが、ま、アルコールも飲み方に依っては麻薬の様なもので、気狂い水にもなるから、案外酒のCMには良いのかも知れない。
 
 歌舞伎の御曹子が明け方の巷を血だらけになって徘徊し、タクシーで御帰還した事が、複数の証言者や目撃者に依ってTVで公開された。今や、連日大騒ぎである。人気絶頂の大スターの御乱行は、マスコミの超A級の餌食(えじき)である。槍玉(やりだま)に上がっていた政治家連中は、鉾先が変わって暫し楽が出来るだろう。
 メッキのスター達よ、ゴルフの石川君の様に、名実共に世界に通用するスターにならなければ、心・技・体揃(そろ)って磨かなければ、折角の才能が却って色褪せる。
  
 伸びる程、頭を垂れる稲穂かな
 勝って兜(かぶと)の緒を締めよ 
 自慢の出来る程の 人で無し 謙虚に謙虚に……

                                                             つづく。 

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