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2011年3月31日 (木)

隆明の時事考現 18

18. 当たり前の事が凄く有難い

 3月30日(水)14時46分。地震発生から丸19日、二十日目に入った。
 死者と届出のあった不明者、合わせて2万8000人に及ぶ。
 町一帯を一瞬にして崩壊し、津波が家屋と住民を呑み込み、海に浚って行くという恐ろしい光景は悪夢としか言いようがない。
 届出のない、調べようのない不明者は一体何人いるのだろうか…測り知れない。
 瓦礫の下に埋まっている人、海に呑まれた人の無念は如何ばかりか、残された人の悲しみは……量り知れない。余震は19日経った今も続いてはいるが、段々小さくなり、終息に向かっている様に思える。
 体育館や集会所等に避難している18万余の人々の疲労は極限状態である。
 あまりにも広範囲の被災に食糧すら行き届かない所が沢山ある。
 そんな中、東北道や三陸道等、今日完全に通行可能となった。これで物資の運搬がスムーズになり、ボランティアの人達も続々と現地入り出来る。復興が本格的に始まる。
 仮設住宅の建設が大急ぎで始まっているが、避難民を全員収容するには相当の時間が費(か)かる。島原や阪神淡路の時のように、くじ引きで決める様な愚策を繰り返してはならない。老人や病弱な人、衰弱している人を優先し、決して避難所で死なしてはならない。仮設への入居が一刻も急がれる。
 道路の開通で復旧も早まると思うが、まだまだライフラインの全体の正常化には時間が必要の様だ。
 断水は、地震に依って壊れた地中の水道管を修復しない限り、解消しない。古い水道管が多く、地震に耐えられなかったのである。水が無ければ至極不便である。
 飲み水は一人一本のボトル支給で何とか間に合うが、風呂に入れないで皆困っている。自衛隊のキャンプや特設の簡易浴場に、何人かづつ久し振りに入った人は、入浴がこんなに気持ちの良いものか、こんなに有難いものかと感激している姿……。災害がなければ、日常当たり前のように入っている風呂である。当たり前の事が凄く有難い事なんだ、と再認識する為にこんなにも大きな犠牲が必要なのか……。
 後2日で4月だというのに東北はまだまだ寒い。
 避難所の朝は冷え込みも半端ではない……   

                                                     つづく。

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