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2011年5月27日 (金)

隆明の時事考現 23

23. 腹を据えて掛からねば

 今我々は何をすべきか……。今、私に何が出来るのか……。
 そんな事を考えている中は、何も出来ない。何も出来ないから考えている。
 他人事だから、同情しているのである。自分事だったら同情はしない。
「同情するなら金を呉れ!」という、強烈な正直な言葉がTVドラマの台詞として発せられ、その衝撃は流行になった。
 被災者の多くは家も家族も職も失い、避難所で為す術もなく悲嘆に暮れているのである。
「頑張れ頑張れ」と手紙で励ましても、一体何を頑張るのか……。
 同情は被災者にとって却って迷惑であり、みじめでもある。悲嘆を増す事にもなりかねない、「同情するより金を呉れ!」である。
 
 ホントに人が好きならば、ホントに人を愛しているならば、考える頭は要らない。必要ない。邪魔である。行動は唯一つ。
 人は愛し愛され、幸福に生活し、生き続けなければならない。人類は皆兄弟であり、家族である。地球という大家族である。家族が困っていれば助けるのが当り前である。扶け合うのが当然である。
 何をすべきか、なんて寝言を言ってる場合ではない。災い転じて福と成す。こんな時こそ人類は成長するチャンスである。
 自己中心で、人を助け慣れていない人でも、明日は我が身と目覚め、慣れない援助支援活動を始めている。
 震災、水害に遭った時から、被災者、支援者は良きも悪しきも時と共に変化して行く。「この先どうなるのか」と云う不安に駆られ乍ら、それでも人は一歩一歩進む。
 
 私と私の仲間が復興を遂げた雲仙島原の十年を、都度都度の障害にどう対処したかを、其処に身を置き乍ら詳細(つぶさ)に見て来た。
 失敗も色々あった。その経験の反省から、そんな中から生まれたノウハウが、後々の奥尻や阪神や新潟の試練を経て、今、正に現実に東北震災、原発被災に生かし、活かされる。
 復興成就に向けて、腹を据えて掛からねば――。  

                         つづく。

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