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2011年11月14日 (月)

東隆明のキーワード 5

5.手を握れば、繋げば……1

 欧米では人との挨拶に握手をする事が多い。特に初対面で人に引き合わされた時、
「よろしく」という意味で、ニコニコと握手する。良き友人になれます様にと、期待を込めた握りっこである。
 そして、別れる時に再び握手をすれば、双方共に気に入り、
「今後もよろしく」と固い握手となる。
 
 日本ではどうだろう……。日本人同志の握手は、あまり見掛けないねえ。
 日本では紹介されると、ペコッとお辞儀をするか、利害が絡むか、身分(肩書)を明かす為に名刺を取り出し交換する。大抵の日本人は、この光景から始まる事が多い。
 そして、お互いに気に入り、今後の交際を深めようと、別れの際に握手となる。
 日本人の握手は、立場が五分五分であったり、利害が一致した時に起きる、現象であり証明でもある。

 欧米では、利害が絡もうが絡むまいが、友達になりたかろうがなかろうが、身分の高低に拘わらず気楽に握手する。だから、握手にあまり重みはない。
 日本人にも似た人種が居る。政治家に多い。
 有権者だと、誰とでもお構いなく、ニコニコと握手を求める。敵対する相手にでも、嬉しそうに何度も、上下に大きく振りながら握手する。軽々しく、底の浅い握手である。不可解な、不愉快な見たくもない光景である。

 すべからく、その場を取繕うだけの挨拶、握手は醜いものである。
 元来、握手は尊いものでなければならない。
 握手は、素直に交流を求める、誠実な行為でなければならない。
 その光景は、観た目にも微笑ましいものでなくてはならない。
 
 手を握れば相手の暖かさが伝わって来る。 
 それが、ホンモノの握手だ。
 手を握れば…繋がりが生まれる。
 亦、ひとつ幸福がやって来る。
                         つづく。  

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