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2011年12月 1日 (木)

東隆明のキーワード 6

6.手を握れば、繋げば……2

 東北大震災から八ヵ月が過ぎ、東北地方にとって例年より厳しい冬がやって来る。生まれてから恐らく初めての、地獄の、最悪の越冬生活に突入する。
 跡形もない町、村…生活して来た故郷は、その残骸のカケラにも見出せず、ふる里は残りし者の記憶にのみ存在する。
 
 全国から世界から、色々な形で支援や励ましの手が差し伸べられる中、力強くもあり感謝の日々でもある被災者である……
 が、復興のメドが立たない、先が見えて来ない不安が、その焦燥感を募らせ、身も心も廃れて行く人も多い。
 自殺者も増えている……
 こんな時こそ一致団結、一丸、自立復興を目指して立ち上がらねばならない。
 受身丈では何も進まない。行政に要求丈では復興は遠い。
 同時進行で自分達が手を握り、繋ぎ、大きな輪となり復興して行かねばならない。
 仮設住宅の冬は厳しい。簡易住宅だから外の寒さが部屋を襲う。火災でも発生したら、あっという間に類焼し、第二の大被害になる怖れがある。だから、石油やガスの暖房器は使えない。
 家族が電気コタツに足を突っ込み、背を丸めて過ごす厳冬の冬籠り……。
 その冬を何度過ごせば元の生活に戻る事が出来るのか、明るい希望が見えて来ない中、だからこそ、今こそ一人一人が奮い立って、手を握り繋ぎ、今出来る事から復興の一歩を歩み出さねばならない。
 仮設住宅の一角には、コミュニケーションの出来る部屋が設けられているが、仲々利用する人が集まって来ない。折角の集会所が勿体ない、と思う人がいると思うが、現実はそんなものではない。
 人、それぞれの被害状況、被害の大小が違う。どうしても自分と比べて了い、悲しみもより一層のものとなり、励まし合う所か険悪の状態になる事もある。
 被災者同士、顔を合わせる事に依り、悲しみもより一層のものとなり、コミュニケーションを避けたい人もいるのだ――どうすれば良いのか…。
                           つづく。

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